こんにちは。
ボイストレーナーの青木です。
通われている生徒さんのお悩みの中によくあるものがあります。
それは、自分の声が嫌い。
あえて嫌いと書きますが、このお悩み結構多いのです。
ボイストレーナーとしては、直して欲しいところと気付いて欲しいところがあったりもするのです。
今日はそんなお話。
自分の声が嫌いな状況とはどんな状況でしょうか？
生徒さんは漠然と自分の声嫌だなあって思ってる方が多いのですが、大きく分けると2種類あります。
一つ目は、発声が良くない場合。
発声が良くないと、平べったい声、キンキンした声、こもった声、通らない声。
と色んな支障が出てきます。
これは、どんな声質のかたも、発声が悪ければこうなってしまいます。
これは絶対に直した方が良いところです。
2つ目は、自分の声質が好きではない場合。
これはなかなか難しい問題です。
自分の声を取り替えることはやはり難しい。
ただ、ボイストレーナーの仕事の一つは、その声を好きになってもらうこと。
そして、それが出来ると思っております。
なぜなら、しっかり発声の出来た声は、本当にみんな個性的で魅力的なのです。
実は私も自分の声が嫌でした。
ハスキーな声が好きなのですが、自分はどちらかと言うとクリアな声です。
なれない声になろうとしてた時期もありました。
が、そのときは上手く行かないことが多かったのです。
ある時を境に、自分の声を活かした歌を歌おうと思いました。
そしたら、色んなことが上手く行き始めたのです。
自分の声を好きになるには２つのどちらかなんじゃないかなと思っております。
・素直に自分の声いいなって思えるようになること
・誰かに良い声だねって褒められたとき
私が自分の声のままでいいじゃないかと思ったのは、後者でした。
え？良い声なの？変じゃん？って思ったのを覚えております。
それでも練習を重ねるうちに、勘違いではないと確信できるほど言われる回数も多くなったのです。
こうやって私は自分の声を素直に認められるようになりました。
TIPPLEのレッスンは足す前に引きます。
それは、みんな生きているうちに独自の癖が強く入り、元の声から外れていることが多いからです。
ここを引いて、本当の自分の声になった時には、みんな、意外と自分の声いいぞってなっていることが多いです。
更に何かのタイミングで人から褒められたら、その確信は強まります。
そんな感じで良いのだと思います。
そうやって自分の声にこんな魅力があったんだって気づいてもらえたら。
レッスンはとても有意義なものになると思います。
それでは！
吉祥寺・渋谷・調布のボイストレーニングスタジオ TIPPLE
青木
