こんにちは。
ボイストレーナーの青木です。
夏が本番を迎えていますね。
私は夏が大好きなのです。
セミの声が苦手な生徒さんが結構いて絶句中です。笑
最高の音楽なんですけどね、私には。
今日はこんな書き出しなので、久しぶりの投稿なのにレッスンのことは書かずに進めます。
音楽とも上手く繋げますんで。笑
今日のテーマは、虫たちの声です。
前に面白い話を聞いたのでそのことを書きます。
日本人が海外(ヨーロッパだったかな)に行ったときに、現地の人と歩いていたんです。
林を通りかかった時にとても素敵な虫たちの声が聴こえてきたので、日本人が「これは素敵な虫の声ですね!」って言いました。
そしたら現地の人は、とても変な顔をして、「え?何も聞こえないよ」と返したと言うのです。
不思議ですよね。
いったいどう言うことでしょうか?
それは、日本人が虫が発する音を「声」と認識するからだそうです。
実際現地の人にも同じものが聴こえてるのですが「声」と言う認識ではなく、例えば車の音や風の音のように、虫の声も風景の中にある「音」として認識されるので、溶けこんで消えてしまうのです。
風景の音は、意識すれば聞こえますが、喋ってる時や何か作業をしている時は聞こえないですよね?
それが「虫の声」が聴こえなかった原因です。
これは聞いた話で、あくまで説かも分かりませんが面白い話ですよね。
聴こえてる音や声がこれだけ違えば、風景への感じ方、考え方、そこから生み出されるものは変わってくると思います。
前々から感じてたのですが、なぜ日本って絵画のように写実的な絵がないのでしょうか?
日本画ってどれもすごくユーモアを感じます。
見たまま(今で言う写真のように)描きたいってならなかったのですかね?
いや私、絵のことは何も分からないのですが、昔から疑問だったのです。
もしかしたら、こういう感覚の違いが作品の違いを生み出しているのかもしれません。
もちろん、それは音楽にだって当てはまります。
そうやって考えていくと、自分は何を大切に歌ったり、作品を作っているだろうって興味が湧いてきます。
答えに行き着くかは分かりませんが考えてみるのは楽しいものです。
みなさんも、普段どんな音や声を聞いているのかなと思って過ごしてみると面白いかもしれませんね。
それでは!
吉祥寺・渋谷・調布のボイストレーニングスタジオ TIPPLE
青木