ファルセットって高いキーだから使うとは限らないのです!

こんにちは。

ボイストレーナーの青木です。

 

ちょっと前の写真になってしまいますが、バレンタインの時のですね。

あ、お返しか。。

何が嬉しいんですかねえ。

今度選びにいかないとな。

 

さて、この生徒さんの練習中の曲、ちょっと面白い曲なのです。

どんな曲なのか。

ファルセットと言うテクニックのお話ですよ。

ファルセットに対する概念が変わるかもしれないブログです。

いってみましょう。

 

ファルセットとは平たく言えば裏声のことです。

ファルセットのイメージってなんですか?

ファルセットって地声より高いところで歌っている

そんなイメージあると思います。

 

声域としてはそれで正しいです。

地声の一番低い声と同じキーでファルセット出せる方は少ないと思います。

なので、必然的に地声よりキーが高いところでファルセットは使われます。

 

ただ、ファルセットを使う理由はと言われたら。

「地声では出ないキーだから」

こうなりそうですが、実はこれだけではありません。

もちろん、そういう時もあるとは思いますが。

では使う理由はなんなのか?

それは、ファルセットはファルセットと言う声質で歌を表現したいからです。

ファルセット特有の透明感のある声質で表現をしたいからなのです。

なので、高いからファルセットを使ってると言う訳ではないのです。

 

今、練習している曲は、まさに「表現」としてファルセットを使っている曲なのです。

どういう曲かと言いますと、メロディが繋がりながらなめらかに下がるフレーズがあるのですが、ここでこんな動きをします。

このフレーズは、地声→ファルセットに移行するのです。

 

下がるメロディなので、地声の方が高いと言うことになりますよね?

しかもかなり高いキーなので、しっかりとした高音が必要です。

そして、そこから下る時にファルセットが使われるのです。

少し、騙されたような不思議な感覚になります。

そして3音目にはまた地声に戻るのです。

 

これは、感覚でやっていたら、まずこうはなりません。

しかし、この表現を入れることで、もしパッと聴いて気付かないくても、何か違和感があると思うのです。

そんな仕掛けをしている面白い曲だなあと思います。

 

なので、ファルセットは高いキーだから使うだけのテクニックではなく、表現のために使われていると言う認識を持つ。

そうやってファルセットを聴いてみると更に歌の面白さが分かってくると思いますよ。

 

それにしても、最近こういう工夫がされてる曲が増えてますね。

なぜ増えたかの議題には持論があります。

そのうち、そんなブログも書こうと思います。

 

それでは!

吉祥寺・渋谷・調布のボイストレーニングスタジオ TIPPLE

青木

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この記事を書いた人

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