ケーススタディ:高音を安定して出すためには

こんにちは。

ボイストレーナーの青木です。

 

やってしまいました。

生徒さんにピントが合っていなかった。。

もう今度から絶対わたしより前に立ってもらおう。

そうしよう そうしよう

 

さて。笑

この生徒さんの今の課題は、高音の発声を安定させることです。

本日の大事なところは、高音が出ることと、高音を安定して出せることは違うということです。

このブログを呼んで、歌へのチャレンジの仕方を知っていってください。

地声の高音が伸びない原因も書いておきます。

 

地声の高音が伸びない原因は色々ありますが、中でも、地声の中で声の出し方を使い分けられていないことが多いです。

実は高音の発声は、中音域(高くも低くもない音域)の発声とは異なります。

これを使い分けられず、中音域の発声のまま全てを歌おうとしてしまうと、喉が締まってしまったり、高音がなかなか伸びないのです。

 

レッスンではここを覚えると格段に音域が伸びます。

ただし、大切なのは音域がただ伸びればいいわけではありません。

大切なのは「安定して出せるようになる」ことなのです。

 

安定して高音が出せなくなってしまう原因はいくつかあります。

筋肉が足りず持久力が足りなくなり、不安定になる

余計なところに入っている力が抜けず、不安定になる

高音域の発声の感覚が掴みきれていない

大きくこの3つが主な原因です。

 

この3つの原因に対する対処法はそれぞれ異なります。

難しいのは、原因を間違えるといつまでも高音の発声、そして安定を習得出来ません。

 

この生徒さんは特にこれです。

余計なところに入っている力が抜けず、不安定になる

この原因の場合は、パッと力が抜けるといきなり綺麗な高音になります。

なので、発声のたびに確認して、余計なところに力が入っている感じを理解してもらうのです。

 

実はこれって、言うよりずっと難しいのです。

頭でならすぐ理解出来ますが、やっかいなものがあるのです。

それは「癖」です。

みなさんも何か癖ってありますよね?

治したい癖なのになかなか治せないことって多いのです。

歌にも同じことが言えます。

 

なので、一瞬高音が出来ても、安定して出そうとすると「力むと言う癖」が出てしまいます。

この生徒さんはここを乗り越えることで安定した高音が習得出来ると思います。

そのために、上手くいった発声と力んでしまった発声を何度も確認しながらレッスンするのです。

 

歌へのチャレンジのコツは、人それぞれ原因が違うことを知り、自分に合った練習をしていく。

そうすることで、ダイレクトに歌の向上に繋がる練習やレッスンが出来るのです。

 

この生徒さんも、もう少しで高音が安定するところまできております。

早く習得して、不安なく高音を出してもらいたいです。

 

次回のレッスンも楽しみです。

 

それでは!

吉祥寺・渋谷・調布のボイストレーニングスタジオ TIPPLE

青木

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この記事を書いた人

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