こんにちは。
ボイストレーナーの青木です。
レッスンには本当に色んな方がいらっしゃいます。
その中でも、楽器を弾きながら歌う方も結構いらっしゃいます。
私は、ボーカルやってる方が何かしらの楽器をやることはとても有意義だと思います。
なぜそう思うのか?
今日はそんなお話です。
世の中には色んな音楽があります。
弾き語りなど一つの楽器と歌で成り立つ音源も沢山ありますが、複数の楽器で音楽を奏でることはとても多いですよね。
バンドや打ち込みサウンドはそれぞれの楽器やサンプラー(音色)が、それぞれの役割を持って存在してます。
大まかに言うと3つの役割があります。
まずは、リズムの土台となるドラムやパーカッション。
音楽を下支えしながら世界観を作るベース。
そして、絵で言えば絵の具のようにその世界を彩るギターやピアノ、シンセetc…
それらが混ざり合って素晴らしい音楽となるのです。
そこに歌ものですと、主役の歌が乗ります。
こうして色んな音が意味を持って音楽を奏でているのです。
その空気感や理由を感じたり読み解くことが出来れば、歌の深みはグッと増すのです。
例えばですが、歌の語尾を伸ばすところ。
バンドの音を良く聴くと、歌が終わった瞬間に間髪入れずにギターソロが入るところだったとします。
そうなると、ボーカルはどこまで伸ばすのかがとても重要になってきます。
ボーカルからのギターと、波が押し寄せるように表現したい。
しかし、ボーカルが早く切れてしまっては間が出来てテンポが良くなく、のっぺり聴こえたりします。
ここに気付いて伸ばすところを決めると、歌とギターがせめぎ合っているようなかっこいい表現になります。
そう言う風に、楽器の音がそれぞれ聴こえていると、色んな意図に気付くことが出来ます。
もちろん楽器を触ったことなくても気付くことは出来ますが、やはり楽器をやってみると、その理解がグッと深まるのです。
よく、オケが一つの塊に聴こえると言ったことを聞きますが、それは歌をより良くするためには勿体無いです。
それに、楽器がそれぞれ聴き取れるようになると、音楽を聴くのが更に楽しくなります。
楽器陣のアイデアにニヤニヤしたり。。(ここら辺からマニアックな感じになっていく。笑)
なんでこの音楽はこうなのかってのを感じることが出来ると歌に感情移入も確実に増します。
この生徒さんもギターが凄く好きで、宇宙船みたいなエフェクター達を持っていたので、写真撮らせてもらいました。
ピアノでも、ドラムやベース、その他何でも良いです。
良かったら楽器を少し触ってみると、今まで見えなかったものが見えるようになるかもしれませんよ。
音楽を最高に楽しんでいきましょう。
それでは!
吉祥寺・渋谷・調布のボイストレーニングスタジオ TIPPLE
青木