こんにちは。
ボイストレーナーの青木です。
どんな楽器でも弾き語りって難しいものです。
歌に集中出来ず、自分の実力を出せなかったって方も多いのではないでしょうか?
そんな弾き語りが、出来たと到達した時の感覚があります。
今日はそんなお話。
私は初めて弾き語りしたのは高一の時です。
高校時代のことはまだ覚えてます。
ギターの弦が硬く、いくら力いっぱい押しても音が綺麗になってくれません。
そして、コードを弾く時の指の形になかなかならず、コードチェンジをするときに時間がかかってしまいます。
そんな中歌うのですから、片手間どころか指手間でした。(謎)
指版から目を離せないので前も向けず、俯きながら歌うしかなく、喉は更に閉まりやすくなります。
高校時代は地下道で弾き語りしてましたが、そこまで出来るようになったのも、だいぶ時間を要しました。
上京するころには普通に弾けるようになってました。
しかし、もう弾き語りは大丈夫かなと思っていた頃にこんなことを言われました。
「ギターが歌の邪魔してるね」
これはかなりの衝撃で、この頃はすでにライブで弾き語りもしていたので、そうなのかーって愕然としました。(何ならその言葉を疑いました。笑)
それからも、この言葉は私の中でぐるぐる回り続けてました。
これ以上、何かあるのかとも思っていましたが、ターニングポイントが訪れるのです。
ある日ギターを弾いていたら、まるで歩くように、物をふと取るように、動作の一部にギターを弾くことが溶け込んだ気がしたのです。
身体の一部と言う感覚です。
身体の一部ですから、感情を直結でギターに届きます。
この感覚は本当に楽しいし、最初はかなりの衝撃でした。
私もここからまだ開けるドアがあると思います。
しかし、この感覚まで来たら弾き語りは楽しくなりますし、何より弾いてる方が歌えるという現象が起きます。
感覚的な話なので、言い回しは違うと思いますが、弾き語りしている皆さんもこんな感覚を超えてうまくなったではないでしょうか?
頭の片隅に置いておいてもらって、この感覚が来たら、これかー!!って叫んでみてください。
それでは!
吉祥寺・渋谷・調布のボイストレーニングスタジオ TIPPLE
青木