こんにちは。
ボイストレーナーの青木です。
写真を見て思います。
あ、、ダイエットしよ
ごめんなさい。
痩せますから(誰も期待していない)
ほんとここ数年、流行りの歌の難易度が上がったなって思います。
ところで歌の難易度ってなんですかね。
今日はそんなブログです。
歌の難しいってなんでしょうか?
これは個人差もありますし、音域一つとっても、難しいと言うより合ってるか合っていないかの方が大事になってきます。
ですので、難易度に明確な基準はありません。
この人には歌いやすいけど、この人には難しいってことよくありますからね。
なのになぜ難易度があるのか。
私が流行りの歌の難易度が上がったと言ったのは、大きく3つ理由からです。
高音域でのメロディの動きが激しくなった
ちょうど「Mr.Children」と「Official髭男dism」を同時に練習してる方がいるのですが、高音域って以前は一語、もしくは数語で伸ばす曲が多いイメージがありました。
しかし最近の曲は、高音域で激しくメロディが変化します。
これは高音域が出せるようになるだけでは歌いこなせません。
高音域で抑揚など付けていかなければならないのです。
これは難易度が高いのです。
ブレスが少ない曲が増えた
King Gnuの「白日」なんてそうですが、ブレス(息を吸える箇所)がかなり少なくなっております。
そのおかげで特有のビート感が出てます。
単純にブレスが少なくなると言うことは、高い呼気圧が必要です。
腹式呼吸がしっかり出来ていることがより重要になってきます。(腹式呼吸でなくても、高い呼気圧が必要)
これは、そのまま難易度の高さに繋がります。
歌の中で使われるテクニックの量が増えた
LiSAの「紅蓮華」などもそうですが、1曲に使われるテクニックの量が増えた印象があります。
この曲はAメロからテクニック満載なのです。
ビブラート一つ取っても、その使用方法が難しいです。
ウィスパーボイス、しゃくり、ファルセット、ビブラート、sigh、当て方の変換、横隔膜でのアクセントなど1曲で色んなテクニックを使っております。(テクニックの説明は省きます。こんなにあるんだって思ってもらえたらオッケーです)
個人的には洋楽に近づいたなってイメージです。
そして、このテクニックの使用率の増加もやはり、歌の難易度が上がったことになると思います。
ざっとですが、こんな感じに最近の流行り曲の難易度が上がったと思います。
大事なのは、曲の難易度が上がった訳ではありません。
難易度が高い歌は以前から存在しております。
私的に興味深いのは「流行る歌」の中に、難易度が高い歌が揃ってきたってことです。
ボイストレーナーとして見るならば、こういう歌が流行るのはとても良いことです。
音楽の楽しみ方が一つ増えることに繋がると思うからです。
あー、こんなことしてて、それがこの曲の良さに繋がってたんだって発見は楽しいですよ。
それでは!
吉祥寺・渋谷・調布のボイストレーニングスタジオ TIPPLE
青木