こんにちは。

ボイストレーナーの青木です。

 

ボーカルのテクニックの一つに「フェイク」があります。

R&Bなどでは特によく出てきます。

かっこよく決まったら良いですよね。

でもフェイクと言っても様々なところでかけていくのです。

今日はそんなお話。

 

フェイクとは、元のメロディを大胆に崩して歌うテクニックです。

聴いた方が早いので例をあげておきます。

Alicia Keys/If I Ain’t Got You

出だしからフェイクが入りますが、後半(3:10くらいから)は圧巻のフェイクが怒涛のように押し寄せてきます。

どうやってるか聴き取れない方も多いと思います。

是非聴いてみて下さい。

さて、フェイクをするときには一つコツがあります。

聴いてもらったら分かりますが、メロディをが滑らかに繋がっております。

なので、なんとなくで歌ってしまう方が多いのです。

 

しかし、それではフェイクはすごく中途半端なものになってしまいます。

フェイクをかける時のコツは、大げさなくらいまっすぐダイナミックにメロディをとることです。

「直線的に歌う」と言ったところでしょうか?

「しゃくり」や「フォール」などの技術と逆のイメージです。

 

そして、フェイクを突き詰めていくと、そのメロディをどこでとるのかも重要になります。

横隔膜を使ったり、少し喉を使うものもあります。

その中でも、日本では少し珍しい「アゴの開閉でとるフェイク」。

この生徒さんは今、こちらを練習しております。

 

洋楽では結構見られるアゴでかけるフェイク。

滑らかにアゴを開閉するのってやってみると結構難しいのです。

まだ数回のレッスンなので完全に習得とはいかないですが、そうかからず習得しそうで怖いです。笑

 

これを機にフェイクに興味持ってもらえたら幸いです。

ちなみにフェイクは海外ではFakeとは言いません。

海外では「Riffs and Runs」と言います。

覚えておいて下さい。

 

それでは!

吉祥寺・渋谷・調布のボイストレーニングスタジオ TIPPLE